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【毎日かかさず英語でブログ!】 vol.37(2007/02/06)
ある意味究極の単語リストとは!?
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一週間ほど前のこと。

添削システムについて、ある素敵なアイデアを思いつきました。

我ながら素晴らしい思いつきだったので、3秒間の緊急脳内会議の末、最優先
開発項目に昇格。早速、開発作業スタート。

・・・

で、いくつかのブレークスルーを経て、ほぼ思い描いたイメージに近いモノが
完成しました♪

例によって、すでに三日前から公開中です。
(ログイン後、STATのページで「究極の単語リスト」をクリック!)

そういうわけなので今回は、
その辺の新機能の紹介も踏まえて「究極の単語リスト」についてお話しします。

■ドーピングはやめよう!

「豆単」「シケ単」「萌え単」・・・古来、いろんな単語リストが考案され、
出版され、使われてきました。

「単語さえ知っていれば何とかなるはず」
 ↓
「単語集を買ってきて、それだけ完璧に覚えよう」
 ↓
「よーし、1日2ページずつ暗記すれば3ヶ月で終わるな」
 ↓
「あれ?でも実際やってみると結構しんどいな」
 ↓
「覚えたそばから忘れていくよ」
 ↓
「俺って頭悪いな。英語は難しいな。他の単語集にすれば良かったかな?」

これは誰もが一度は陥る(おちいる)方法論の落とし穴で、たとえるなら、
まともな食事も摂らずに栄養剤だけですませるようなもの。

人間の頭はコンピューターのメモリのようにキッチリとはできていません。
だから、容量優先・効率優先で濃縮したエッセンスだけを詰め込もうとしても、
期待した効果が上がらないばかりか、脳が疲れて自信も失ってしまいます。
副作用の方が大きい、大変危険な方法です。まさにドーピング。
試験前の気休め程度以上の効果は期待できません。

じゃあ、ということで、↓こんな風にしている人もたくさんいるでしょう。
(なぜかここから女言葉)

「市販の単語集じゃだめだから自分で単語帳を作ってみることにするわ」
 ↓
「英文を読んで知らない単語を片っ端から単語帳に書きとめていけばいいわね」
 ↓
「やっぱり、自分で単語帳を作るのが勉強になるのよね。きっとそうよ!」
 ↓
「あら?でも実際やってみると凄く手間がかかるわ」
 ↓
「単語帳を作るだけで手一杯。英文が全然先に進まないじゃない。もうイヤ!」

まさに本末転倒ですね。まじめに頑張っている分だけ、哀れさひとしおです。

ここで少し冷静に考えてみて下さい。
英語の辞書が貴重品だった江戸時代ならまだしも、インターネットや電子辞書で
知りたい情報を瞬時に好きなだけ調べられる今の時代に、辞書のサブセットを
ハンドメイドでつくって、いったい何になるというのでしょう?

発想の転換が必要です。

単語リストなんてものは、本来、語学習得に必要なものではない!
まして、単語帳をつくること=英語の学習では断じてない!
その証拠に、あなたは日本語を覚えるとき、単語リストなんて使いましたか?
そんなマドロッコシイことはしないでしょ?ふつう。

それなのに、どういうわけか英語の勉強というと、未だにたくさんの人が、
単語帳の幻想に縛られ、貴重な時間を無駄に費やしています。
本人はいたってマジメに、英語の勉強をしているつもりだから、なおさら救わ
れない。

いったい、彼らはどうすれば救われるのでしょう?

実は、答えはあまりにも当たり前で簡単なところにあります。
ひと言でまとめてしまうとミもフタもないのですが、↓これが答えです。

「毎日英文を読んで書いて使っていれば、必要な単語は自然に覚えられるよ」

下手に近道をしようとせず、ふつうに英語を使っていればそれでいい。
それだけの話です。

そのためにはやっぱり↓これでしょう♪

「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」←これだけ

・・・

・・・

で、ここで終わってしまうとあまりにもいつもと同じ展開なので、もう少し
「単語リスト」の話を続けましょう。

単語リストなんて無くてもいいモノだけど、実は単語リストを有効に使う方法が
ひとつだけあります。

それは、単語リストを、自分のボキャブラリーを把握するためのチェックリスト
として使うことです。具体的には↓こんな感じ。
(なぜかここから男言葉にもどる)

「よし、とりあえずこの単語集の中で知らない単語に印をつけよう」
 ↓
「○千語もあるから、印をつけるだけでもけっこう大変だな」
 ↓
「この単語は知っていると言えば知っているし、でもよく知らないような気も
 するし…。印をつけようかどうしようか、迷うなあ。」
 ↓
「ああ疲れた。やっと終わったけど、なんか中途半端な感じでスッキリしないぜ」
 ↓
「さて、気持ちを切り替えて、印をつけた単語を順番に覚えていこう」
 ↓
「数が多すぎて、覚えきれないなあ。せっかく覚えてもすぐ忘れてしまうし…」
「やっぱ、この方法もダメじゃん」

上の方法でいけないのは、せっかく苦労して印をつけた単語を、機械的に暗記
しようとしているところです。

単語集の役割はあくまでも、不得意な単語を特定するところまで。
不得意な単語に印をつけたその後は、丸暗記ではなく、やっぱり使いながら文脈
の中で覚えるのが筋でしょう。
単語は単語集を睨みながら諳んじて(そらんじて)覚えるものではありません。

○千語の単語集に印をつけるという作業は、手間と暇のかかる消耗作業です。
そして残念なことに、その作業自体は英語の学習とは無関係です。いくつ印を
つけても、それだけでは、あなたの英語は1ミリも前進しません。
そこのところくれぐれも、忘れないで下さい。印をつけたその後が肝心です。

■ある意味究極の単語リスト

以上述べてきた単語集や単語リストの問題点をまとめると次の通りです。

・リストを作るだけ、印をつけるだけでも膨大な手間と時間がかかる
・印をつける判断基準がはっきりしない
・印をつけただけでは覚えたことにならない

問題山積みって感じですが、ここで、上の3つの問題を華麗にすべてクリアする、
ある意味究極の単語リストをご用意いたしました♪
(テレホンショッピングのわざとらしい前振りのように…)

といっても、あなたがすべきことは、今までと何も変わりません。
「毎日かかさず英語でブログ」して、添削サービスを使うだけです。
あとは全自動で、あなた専用の「究極の単語リスト」ができあがります。

仕組みを簡単に説明しましょう。

添削サービスに英文をポストすると、そこで使われた単語が自動集計され、
基本単語リストと突き合わせられます。そして、突き合わせ結果がリスト表示
されます。
基本単語リストに載っているのに、まだ一度も使ったことのない単語は赤、
使用回数が1回以上10回未満の単語は黒、
10回以上の単語は灰色でそれぞれ表示されます。

このリストをときどき見ながら、赤い単語を意識的に使うようにすれば、自然
に弱点が補強されるわけです。リストから赤い単語が消え、全部の単語が灰色
に変わる頃には、基本単語リストを制覇したといって問題ないでしょう。

英文を書くだけで自動的に赤い単語がリストアップされ、
それを消すためには英文を書いてその中で使うしかない。
…実に無駄のない、よくできた仕組みです。(自画自賛♪)

しかも、ちゃんとインテリジェントに単語の屈折形に対応しています。
例えば、文中でwroteという単語を使えば、原形のwriteが一回分カウントされ、
fartherやfurtherという単語を使えば、原形のfarが一回分カウントされます。

ちなみに、基本単語リストとしては、ロングマン英英辞典
LDOCE(Longman Dictionary Of Contemporary English)のDefinition Vocaburary
の2千語をアレンジして使用しました。

少し補足すると、ロングマン英英辞典に掲載されている全ての単語は、この2千
語だけを使って定義されています。つまり、この2千語を制覇すれば、どんなこ
とでも一応表現できるというわけ。

ここでひとつ強調しておきたいのは、この単語リストは極めて基本的なものです。
個人差はあると思いますが、ほとんどの単語は見覚えのあるものだと思います。
でも、見覚えがあるのと実際に使えるのとは全然違う話。

私の場合、全2185単語のうち、未使用の赤い単語が440語も残っていました。
例えばその中にalikeという単語があります。当然見覚えはあるし意味はわかる
けど、この単語を実際に使って英文を書けるかというと、それは別問題ですね。
そういうことです。

そして、この2千語を制覇した後は、もう、単語リストを使った学習は不要と
思われます。2千語以上の単語リストなんて、ある意味、辞書と変わらないし、
そんなものをいちいちチェックするのは効率が悪すぎます。文脈の中で何度も
出会いながら、自分の英語ブログの中で積極的に使って、ひとつずつモノにし
ていくのが最善でしょう。

やっぱり、単語を覚えるなら、栄養剤ではなくてふつうのご飯をきちんと食べ
ながら、自然に覚えようってことです♪

と・い・う・わ・け・で

「大人の英語添削サービス(有料)」に登録して、
「ある意味究極の単語リスト」を使いながら、
「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」と思った方は↓こちらへ~♪

http://otonanoeigo.com/page?tensaku&37

■編集後記------------------------------------------------------------

覚えたい単語を使って文章をつくるというのは、なかなか良い練習方法だと思
うのだけど、中学や高校ではそういう練習をほとんどしなかったような気がし
ます。ひとつの理由は、生徒が勝手に英文を作ってしまうと、教師の方が対応
しきれないってことではないかと、そんな風に邪推したくなります。

それはさておき、昔、バンクーバーの大学で日本語を教えている先生から聞い
た心あたたまる笑い話をひとつ。バンクーバーには中国人の移民がたくさんい
て、彼らは日本語を学ぶのにも熱心だそうです。

>> 中国人が受けた日本語検定試験とその回答
>>
>> 問1「あたかも」を使って短文を作りなさい。
>> 答:「冷蔵庫に牛乳があたかもしれない。」
>>
>> 問2「どんより」を使って短文を作りなさい。
>> 答:「僕は、うどんよりそばが好きだ」
>>
>> 問3「もし~なら」を使って短文を作りなさい。
>> 答:「もしもし、奈良県の人ですか?」
>>
>> 問4「まさか~ろう」を使って短文を作りなさい。
>> 答:「まさかりかついだ金たろう」
>>
>> 問5「うってかわって」を使って短文を作りなさい。
>> 答:「彼は麻薬をうってかわってしまった」

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