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【毎日かかさず英語でブログ!】 vol.38(2007/02/21)
基本中の基本なのに今まで誰も使ったことのない英単語
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自分で言うのもナンですが、言わないと伝わらないので、言ってしまおう。

添削システム( http://otonanoeigo.com/ )がかなり良い感じに機能アップ
しています♪

前回、前々回のメルマガで紹介してきたSTAT機能、単語リスト機能に加え、
今回はDIFF機能を追加しました。
↓こんな感じで、添削箇所が一目でわかるように赤く表示されます。

http://otonanoeigo.com/page?diff

もちろん自分でも毎日使っているのだけれど、スッゲー便利♪
ただ、このDIFF機能、乱用するのは教育的観点から見て、たぶん良くないです。

かけ算・割り算のできない小学生に電卓を与えるようなもの。
あくまでも最初は、添削結果をプリントアウトして、自分で確認しながら赤ペン
を入れるのが本筋だと思いますので、その辺は大人の自己責任でお使い下さい。

・・・

で、話は変わって、今回は日本人の苦手な基本英単語について。

■今まで誰も使ったことのない基本英単語

過去に添削サービスに投稿された250人以上の日本人による数十万ワードの英文
をすべて集計して、LDOCE(Longman Dictionary Of Contemporary English)の
Defining Vocabularyに掲載されている基本英単語2174語と突き合わせた結果を
紹介します。(長い…)

結構、貴重なデータだけど独り占めしても意味ないので公開。↓こちらです。

http://otonanoeigo.com/page?vlist

このリストを見て、いろいろ考えさせられるところは多いと思います。
何かを感じて、今後の英語ブログなり、学習方法なりに反映していただければ、
それでオッケーだと思います。特にご自分の英語ブログがマンネリ化している
人には良い刺激になるはず。是非有効にご活用下さい。

・・・

そういうわけで、ここまでで今回のメルマガを終わってしまってもいいのですが、
それではあっさりしすぎなので、以下、参考程度にこのリストに対する私なりの
勝手な分析を書きます。

変な先入観をもたれるといけないので、まずはご自分でいろいろとリストを検証
してみてから以下の文章を読まれることをおすすめします。

・・・

各単語の横の数字は実際に使用された回数で、使用回数ゼロの赤い単語が71個
あります。黒い単語は赤い単語に準じるもので、使用回数が一桁のものです。
赤と黒を足すと1277語となり、全体(2174語)の過半数に達します。

これはつまりどういうことか?

ひとことで言ってしまうと、我々日本人が使いこなせる英語のボキャブラリーは
非常に限定的(900語足らず)で偏っているなあということです。

もちろん、「意味はわかるけど使えない」という単語は日本語にもたくさんあり
ます。でも、ここで問題なのは、辞書の定義に使われるような超基本的な単語の
リストであるにもかかわらず、そのうちの半分以上の単語を、250人もの日本人が
使いこなせていないという事実です。

その一方で、我々は、長年の学校英語の成果によって、難しい単語や専門的な
単語を結構たくさん知っている。でも、文章を構成する下地になるような単語
が欠落しているから、いつまでたっても片言英語から卒業できない。

このリストを眺めていて私が感じたのはそういうことでした。

次に、もう少し具体的に、私も含めて多くの日本人が苦手とする英単語について、
いくつかのパターンを見つけたので紹介します。

■日本人の苦手な英単語、いくつかのパターン

・苦手パターンその1:日本語とぴったり対応しない単語

たとえばrespectfulという単語。respectの形容詞だということはわかっても、
日本語で何て訳せばいいのかいまいちぴったりしない。だから使えない。
これは、ほとんどの日本人が英語-日本語の対訳に頼って英単語を覚えてきた
弊害だと言えます。こういう単語は日本語を介さずに英語のまま覚えて使える
ようにするのが一番。単純に、respectful = showing or feeling respect と
いうことです。

似たような例では、annoyance, gradual, discouragement など結構あります。

また、おもしろい例では、monthly, weekly, dailyはよく使うのに、hourlyと
yearlyは使われないというのもありました。これはたぶん、weeklyといえば
weekly magazine = 週刊誌の週刊、monthlyなら月刊、dailyなら日刊だけど、
年刊や時刊とは言わないところに原因があるのではないかと…。あくまでも、
想像ですが。

・苦手パターンその2:品詞がまぎらわしい単語

日本人のみなさんには今さら説明するまでもありませんが、品詞というのは単語
を役割によってカテゴリー分けしたものです。名詞はモノの名前で、名詞を修飾
するのが形容詞、形容詞を修飾するのが副詞、…みたいな説明。今さらうんざり
ですね。実際、ネイティブスピーカーの人にadjectiveとかadverbとか言っても
キョトンとする人はたくさんいます。だから、ひとつひとつの単語の品詞が何か
言えなくても問題ないのだけど、単語の使い方はわかっていなくちゃ困る。そう
いう単語の例です。

たとえば、cowardとcowardly, refusal, aloud, おもしろいところでは、indoor
とindoorsなんてのもあります。

・苦手パターンその3:他のメジャーな単語の陰に隠れてしまう単語

surpriseは使えてもfrightenは使えないとか、shakeは使えてもtrembleは使え
ないとかいう例です。安全策をとってより汎用的でメジャーな単語を使うという
のは悪いことではないけれど、いつまでも同じ単語ばかり繰り返すのはバカっぽ
いですね。いろんな単語を使ってみて表現を広げようという姿勢は大切です。

・苦手パターンその4:「何だっけ?昔覚えたんだけど」みたいなトラウマ単語

sensibleとsensitive, conscienceとconsciousみたいな紛らわしい単語で、昔必
死で暗記したのだけどすでに忘れてしまっていて、何となく苦手意識が先行して
今でも近づきたくないという単語です。むりに詰め込もうとせず、ひとつずつ、
実際の英文の中で使うように心がけて、時間をかけて覚えていけばいいでしょう。

・苦手パターンその5:文化や歴史、生活様式等の違いで使う機会の少ない単語

これはまあ、機会がなければ無理に使わなくてもいいと思いますが、たとえば、
armor, spear, cricket, slave みたいな単語です。本来の意味で使うことは無く
ても、比喩的な使い方はできると思います。

以上、おおざっぱですが私なりの分析結果でした。
他にもネイティブが書いた英文で同じ集計をやって今回の結果と比較したりとか、
いろいろやりたくなってきたのだけど、私は英語の先生でも言語研究者でもない
ので、この辺で分析はやめます。

大切なのは研究することではなく、このリストを見て何らかの刺激を受け、今後
の英語ブログに反映していくことだと思います。要は、使いこなせさえすれば、
それでオッケーということです。

■そしてここからは宣伝だっ

そんなわけで、今回紹介した単語リストは250人全員の総和をとったものですが、
あなた専用の単語リストを自動生成する方法があります♪
その方法を使えば、あなた固有の弱点やクセが漏れなくピンポイントで見つかる
はず♪

今さら白々しいけど、その方法とは「大人の英語添削サービス(有料)」を受け
ること♪添削を受けた英文からリアルタイムであなた専用の単語リストが生成
されます♪

(どうも、セールスの場面になると♪マークが増える気がする♪)

興味のある方は↓こちらへ~♪♪♪♪♪

http://otonanoeigo.com/page?tensaku&38

■編集後記------------------------------------------------------------

来月、久しぶりに日本に帰る予定です。自動車免許の更新をするつもりなので
すが、今回生まれて初めてゴールド免許になるはず。でもこれはちょっと反則
ですね。バンクーバーに住んでいて日本の交通違反ができるはずないし…。し
かも、カナダの免許はしっかりリーチがかかっていたりします(爆)

免許と言えば、一級小型船舶操縦士というのを持っているのですが、こちらの
免許証はめちゃめちゃチャチです。ワープロ打ちしたような小さなカードがパ
ウチされているだけ。しかも、微妙にハサミの跡が傾いているし、英語では
CERTIFICATE OF COMPETENCY / THE GOVERNMENT OF JAPAN としか書いてありま
せん。これでは何の免許だかわかりませんね。

で、チャチさで言うと、カナダのパイロットライセンスはさらにチャチです。
ワープロ打ちしたような四つ折りの紙だけで、スカシはおろかパウチすらされ
ていません。既にお財布の中でボロボロです。せっかっく大金はたいて取った
のに…。こんなもん、いくらでも偽造できるではないか!?

なんか、さりげなく免許自慢してますが、これは昨日見た「ハケンの品格」の
影響にちがいない♪

それではまた来月までごきげんよう~

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