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【毎日かかさず英語でブログ!:2005秋】第2号 2005/09/16
~ 言葉をおぼえるということ ~
1,607部 / vol.17
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望月@バンクーバーです♪

今週は個人的に大変な一週間でした。
先週末に、腰痛に襲われ、一時はベッドから起きあがれないほどに悪化、でも
幸い、3日で何とか回復しました。

実は、去年の今ごろも、日本で激しい腰痛に襲われ、そのときは2ヶ月近く寝
込みました。整形外科に行ってレントゲンを撮っても骨には異常なし。医者に
は入院をすすめられましたが、断って、指圧・マッサージ・針・整体など、あ
らゆる治療方法を試しました。それでも、なかなか良くならず、長いこと歩け
なくて脚が細くなってしまうほどの重傷。完治するまでに3ヶ月以上かかり、
日本滞在を延長したくらいです。

今回も去年みたいになったらヤバイなあと思っていたところに、友人からある
本を紹介され、それで救われました。
不思議なことに、読むだけでウソみたいに痛みがすうっとやわらぎました。

こんな風に書くと、まるで怪しげな宣伝メールですが、
紹介されたのは↓この本です。

 "HEALING BACK PAIN" by JOHN E. SARNO, M.D.
 http://tinyurl.com/99776

(注:日本のamazonではダウンロード版しか扱っていないみたい)

まだ全部読んだわけではないのですが、一言でまとめると、
「痛みに対するイメージを変えることで腰痛は治る!」
という理論。
慢性的に、首・肩・背中・腰が痛いという人には、すんごい効きますよ~。

で、こじつけるつもりはないのですが、今回は、
「言葉に対するイメージを変えることで英語は使えるようになる!」
という話をしようと思います。

「英文を読むのに時間がかかって、とても疲れる」
「リスニングの練習で、せっかく聞き取っても意味がつかめないままオーバー
 フローしてしまう」
「英会話スクールに通っても、挨拶から先に進まない」
「せっかく覚えた英語の表現や単語をすぐに忘れてしまう」
「英文もろくに読めないのに、英語でブログを書くなんて無理無理」

 ・・・

もし、今のあなたが↑こんな風に考えているとしたら、これからご紹介する
イメージを持つことで、きっと何かが変わります。

■こんなイメージはいかが?

英語に限らず、言葉というのは、頭の中にあるもやっとしたアイデアを置き換
えるものです。文字や音の形に置き換えて、自分と相手との間でアイデアを交
換することができます。

昔の人は、これを葉っぱにたとえました。すばらしいイメージセンスですね。
アイデア(=頭の中で漠然と考えていること)が葉っぱになって、自分と他人
との間を行ったり来たりするイメージです。図にすると↓こんな感じ。

+-----+  +-----+
| 自分  |  |  相手 |
+-----+  +-----+

+-+  → 言葉 →  +-+
| |  ← 言葉 ←  | |
|ア|  → 言葉 →  |ア|
| |  → 言葉 →  | |
|イ|  ← 言葉 ←  |イ|
| |  ← 言葉 ←  | |
|デ|  → 言葉 →  |デ|
| |  ← 言葉 ←  | |
|ア|  ← 言葉 ←  |ア|
| |  → 言葉 →  | |
+-+  ← 言葉 ←  +-+

自分のアイデアを言葉に置き換えて相手に伝える。あるいは、
相手の言葉から相手のアイデアを理解する。
この図は、アイデアと言葉の相互変換のイメージを表しています。

それで、今、私たちが英語で一番苦労しているのは、この、アイデアと言葉の
間の変換がうまくできなくて困っているわけ。思ったことが言葉にならないと
か、言われたことの意味がわからないというのは、すべて、この変換機能がう
まく働いていないということになります。上の図で言えば、矢印の部分があち
こち歯抜けになっている状態。

ここまでよろしいですね?

よく、「言葉を覚える」という言い方をしますが、上のイメージにはイマイチ
そぐわない表現です。言葉自体は、ただの葉っぱですから、リストにして並べ
たり、枚数を数えたりしてもキリがありません。言葉そのものよりも、矢印の
変換作業の部分にフォーカスすべきです。

私たちに必要なのは、言葉そのものではなくて、

「頭の中のアイデアと言葉を相互に変換する矢印の機能」

です。そして、この相互変換さえできるようになればいいわけですから、極端
なはなし、相手がいなくてもかまいません。頭の中でひとりごとを言っていて
も練習になります。あるいは、相手がブログのような得体の知れないシステム
であってもOK。相手がいないから練習できないというのは言い訳にすぎません。

ところで、この矢印の変換機能には次の2つのおもしろい性質があります。

1.使えば使うほど丈夫になって使いやすくなる
2.反転して逆向きに使うことができる

この性質を逆手に利用して練習すると、英語は確実に使えるようになります。
つまり、

「アイデアを言葉に置き換える」「言葉からアイデアを汲み取る」という2つ
の変換作業をただひたすら大量にこなせばいい。

重要なのでもう一度繰り返します。↓

「変換作業をただひたすら大量にこなせばいい」

それだけです。

「言葉を覚えなきゃ」と考えると辛いけれど、このように、ただ、変換の練習
を数こなせばいいと考えると、かなり気が楽になりませんか?

そして、具体的にどうすればいいかというと、もちろん例の↓コレですね。

 「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」←これだけ(35回目)

■まだ不可解そうな顔をしているあなたのために

ここで予想される疑問に先回りして答えてしまいましょう。想定内です。

Q:ブログを書くだけではリーディングの練習にならないのでは?

たしかに、ブログをただ書くだけでは不十分です。
個人差があると思いますが、英語ブログをはじめて、多分1週間もすると、表
現がマンネリ化して、行き詰まり感を覚えるはずです。全部出し切って、もう
何も出てこないという状態。そんなときは、矢印を反転して試してみましょう。
他人のブログや洋書などで英文をガンガン読んで、新しい言葉を仕入れるわけ。

英文を読むと言っても、学校英語のように1語ずつ英文解釈、英文和訳をして
はいけません。そんなことしてたら、日が暮れます。っていうか、一生が終わ
ります。(^_^;)

そうではなくて、書くことを前提に、獲物を狙う猟師のような目で、うまい表
現や文章のつなぎ方を探しながらガンガン読み飛ばしていきます。そして、捕
まえた獲物は、忘れないうちにバシバシ使うことが大切です。

書くことを前提にしないで、漫然と文章を読んでいると、字面だけを追いかけ
て、頭の中で発音練習をしているだけ、という状態に陥る危険があります。
この状態を何億万年続けても、退屈で目が疲れるだけ。何の進歩も期待できま
せん。

Q:英語を読み飛ばせと言われても、難しくてできません

読む英文を選びましょう。インターネット上には英文の情報が溢れています。
その中から自分に馴染みのあるもの、興味のあるものを選べばいい。検索エン
ジンを使えば、よりどりみどりのはず。

さっきの図で言うと、相手側のアイデアに対して、自分の方にも相当するアイ
デアがあらかじめ用意されている状態。そういう英文から読みましょう。変換
作業の負担も軽くなって、軽い気持ちで読み飛ばせるはずです。

この方法は、英語の勉強のためと称して、興味もないのに、英字新聞やハリー
ポッターを苦労して読んでいる人に、強くおすすめしますよ。

Q:英語のブログはリスニングやスピーキングの練習にはならないですよね?

あなたはまだ認識が甘い!
確かに、英語のブログは、発音の練習や音を言葉として認識する練習にはなり
ません。でも、英文をガンガン読んでバシバシ書いていると、アイデアと言葉
の間の相互変換機能が強化されて、変換スピードがアップします。

言われたことが即座に頭の中で意味のあるアイデアとして理解できるようにな
り、反対に、頭の中で思ったアイデアを即座に英語の言葉として口に出せるよ
うになります。

これは、リアルタイムで話したり聞いたりするときに、最も必要な機能ですね。

Q:私は外国人と話す必要がないので、英文を読んで情報が入手できるだけで
  いいのですが?

矢印は反対にして使えるという性質があるため、読むだけ、書くだけという練
習は効率が悪いです。たとえ将来、英語で発信する必要がなくても、英語が読
めるようになるために、英語を書く練習をすべきです。

Q:自己流で英語ブログを書いているだけだと、間違った英語を覚えてしまう
  ことになりませんか?

正しい英文を大量に読みながら書いていれば、それほど大きな間違いを犯す心
配はありません。少なくとも、全く意味の通らない英文で、読んだ人を困惑さ
せることはないでしょう。

ただ、意味は通じても、何となく変な英語、読んだ人の苦笑を誘うような英語
はなるべく避けたいですね。そんなときは、ネイティブ添削を受けましょう。
有料ですけど、日本製の英語教材を買い漁ったり、効果に疑問を抱きながら、
英語学校に通い続けるくらいだったら、こっちの方がはるかに効果的です。

いかがでしょう?
以上の話、納得いただけましたか?
もし、納得したのなら、そこで立ち止まらずに、今すぐ、↓コレ!

 「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」←これだけ(36回目)

■今から1時間の間にあなたがとるべき行動

今すぐ: http://blogger.com/ をクリックして登録手続きをする。

20分後: デザインを選んで、はじめての英語ブログを書き始める。

50分後: ブログが完成したら、 info@otonanoeigo.com にメールで連絡して、
     無料添削チケットを申し込む。

そして: チケットが届いたら、添削を受けてみて、こりゃいいと思ったら、
     本サービスに申し込む♪あとは、毎日、バシバシ書きまくるだけ!
    (本サービスは、無料添削チケットでログイン後に、CONTACT USから
     申し込めます。)

■今回のまとめ

頭の中のアイデアと言葉の間の相互変換、それさえできるようになればいい。
そのためには、この変換作業を、ただひたすら、大量にこなすだけ。
具体的には↓コレ!

 「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」←これだけ(37回目)

■編集後記-------------------------------------------------------------

最近dipにはまっています。dipというのはドロッとしたペースト状の食べ物の
総称で、野菜スティックやトルティア (トウモロコシの粉で作った三角のチッ
プ)ですくって食べます。最近のお気に入りは、hummusというヒヨコマメのdip
とbaba ghanoujという焼きナスのdip。ビールやワインのおつまみに最高です。
近所のマーケットでパックに入れて売られているのですが、今度、自作に挑戦
してみるつもりです。ヒヨコマメを探さないと。

今回のメルマガ、腰が治ったせいか、少し力が入ってしまいました。力が入る
と少し理屈っぽくなりますね。たまにはいいかも。でも、次回からは、もっと
力を抜いて淡々と行くつもりです。

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