以下のページではメルマガ「毎日かかさず英語でブログ!」配信当時の内容をそのまま掲載しています。配信から日数が経過しているため、リンク切れや掲載内容の陳腐化、既に終了したプロモーションの案内、現在の諸々の事情にそぐわない表現などが含まれることをあらかじめご了承ください。
← ↑ →こうすれば絶対失敗する方法
■□--------------------------------------------------------------□■
【毎日かかさず英語でブログ!】第4号 2005/06/17
~ こうすれば絶対失敗する方法 ~ 発行部数1,153部
■□--------------------------------------------------------------□■
望月@バンクーバーです♪
前回までと少し趣向を変えて、今回は文句タラタラでいきます。
何に対する文句か?
これまで、さんざん苦労して、失敗に終わった、いろんな英語の学習方法に対
する文句、やり場のない憤りです。
私は、中学・高校・大学と10年以上英語を勉強してきました。そのあとも、い
ろんな教材や英会話スクールに通って、英語習得のために多大な手間と時間と
お金を費やしてきました。
これは自慢でもなんでもなく、むしろ自嘲なのですが、英語を勉強する学生と
しては、私はかなり勤勉で優秀だったと思います。
それなのに、未だに英語で苦労しています。
つい先日も、フライトトレーニング中に管制官の指示を聞き逃してしまい、同
乗していたインストラクターにフランス語訛りの英語で怒鳴られました。
「何やってんねん!?(フランス語訛りの英語で)」(泣)
どうして、こんな状況になってしまったのか?
私の結論はひとつ。
「英語の勉強ばかりして英語を実際に使う練習をしてこなかったから」
私がこれまでに実際に試して、失敗に終わったいくつかの方法をこれから紹介
します。私と同じ轍(てつ)を踏まないように参考にしていただければ幸いです。
■失敗する方法その1:日本語まみれの英文解釈
教科書の英文をノートに1行おきに書き写して、知らない単語を片っ端から辞
書で引いて、日本語の対訳を行間に書いていく。あるいは、教科書の行間に辞
書の訳語と対訳を書き混んでいく。
最悪の方法です。なぜか?
第一に、無駄に手間と時間がかかり、作業が機械的でつまらない。
第二に、実際にやっていることは、日本語の組み替え操作でしかない。
第三に、一生懸命やってるつもりなのに結果が伴わず、自信を失う。
高校生のとき「英R」という時間が週に3回くらいありました。英語リーダー
の略ですね。席順に指名されて、教科書の1段落を翻訳させられたものです。
予習していかないと怒られるので、貴重な青春時代のうち、かなりの時間をこ
の作業に割かれました。(怒)
そしてこの方法を十年続けても、英語は使えるようにならなかった。
あと十年続けても結果は同じでしょう。もっとも報われない方法です。
翻訳家を目指す人以外は即刻やめるべき!保証します。
■失敗する方法その2:まるでドーピングのような英単語
市販の単語集や自作の単語帳、単語カードを片手に、宙を見ながらブツブツ。
試験前によく見られる光景ですね。
伝統的なこの方法、試験対策としては、ある程度効果があると思います。
でも、試験終了と同時にほとんど忘れてしまう。使える英語の足しには一切な
りません。せっぱ詰まったスポーツ選手がよくやる、ドーピングと同じです。
この方法の何がいけないのか?私の結論は「脳の摂理に合っていないから」
人間の脳は興味を持ったモノに対して、もっとも能動的に働きます。興味のな
いモノにはほとんど反応しません。
たとえば、こどもが言葉を覚えるとき、お母さんに「あれ何?これ何?」って
聞きますよね。お母さんがその問いに対して適切に答えてあげることで、こど
もはどんどん言葉を覚えていきます。反対に親が「これは何。あれは何!」と
いう感じで押しつけても、なかなか覚えるものではありません。
私はプロ野球にほとんど興味がなく、野球選手の名前はたぶん、十人も知りま
せん。反対に、私の知人の中には、過去十数年にさかのぼって、数百人の選手
名と、それぞれのプロフィールまで無理なく覚えている人が何人もいます。
プロ野球選手に興味を持つ人はいても、単語集の中の単語リストに興味をもて
る人はまずいないでしょう。
だから、単語集の単語はいくらがんばっても覚えられないし、覚えてもすぐに
忘れてしまうのが当たり前。時間と労力の無駄ですから、やめた方が無難です。
保証します。
なお、単語の習得方法については、また別の機会に、辞書の話といっしょに取
り上げる予定です。
■失敗する方法その3:手取り足取り過保護な教材の甘い誘惑
聞くだけ、音読、シャドウイング、ディクテーション、文章丸暗記、…。
英語力アップのために様々な方法が考案され、目がくらむほどの種類の教材が
出回っています。
個々の方法についてここでは触れませんが、一つだけ言いたいことがあります。
「手取り足取り、過保護な教材には気をつけよう!」
どういう教材かというと、たとえば、英文に対訳がついて、主な単語の意味と
文法事項の解説がされていて、コラムにはちょっとしたネタ話が載っていて、
さらにCDまで付いてくるような至れり尽くせりの教材。あるいは、最初にコレ
をやって、次にコレ、その次はコレ、みたいに事細かに指示が書かれている手
取り足取りタイプの教材。
私は「勤勉」な学習者だったので、この種の教材を何冊か、最後までやり遂げ
たことがあります。でも、教材のはしがきで謳われているような効果が出たこ
とはありません。
なぜダメだったのか?
与えられた条件の中で、言われたとおりに作業しているだけなので、脳が積極
的に働かないんです。シミュレーションは、どこまで行っても現実の世界には
到達しません。
このような、いわゆる英語教材が有効なのは、せいぜい高校生くらいまでだと
思います。しばらく英語から離れていて、復習のために1冊試してみるという
のはアリです。それ以外の理由で使うのは勧められません。保証します。
■失敗する方法その4:英会話スクール、語学留学の失敗パターン
「やっぱり英語はネイティブと一緒に練習するしかないのかな?」と考えて、
英会話スクールや語学留学を決断する人、たくさんいらっしゃると思います。
でも、気をつけないとお金だけ使って効果が上がらないという危険がいっぱい
です。
以前私は日本で、マンツーマン方式の英会話スクールに通ったことがあります。
1回40分のレッスンを週3回、3ヶ月くらい続けました。でも効果イマイチ。
テキストの解説と、先生の一方的なおしゃべりで時間だけが経過しました。
コストパフォーマンス悪すぎ。
バンクーバーに来た年、ESL(English as a Second Language)スクールに1年
通いました。こちらも効果イマイチ。
英文法の勉強を全部英語でやり直しただけ。
むしろ、同級生の韓国人、中国人、スイス人とのおしゃべりの方が練習になっ
たかな?
英会話スクールやESLの最大の目的は、英会話です。
でも、初歩の挨拶練習は別にして、英会話は会話ですから、話す内容がないと
文字通り話になりません。
もし自分がまた英会話スクールやESLに通う機会があったとしたら、たぶん、
宿題とかテストとかは適当にすまして、毎日の会話のネタを準備することに最
重点をおくと思います。
■今回のまとめ:あれもダメ、これもダメ!じゃあ、どうすれば?
ここまで読んでこられて、かなりイライラしていませんか?
「あれもダメ、これもダメ!じゃあ、具体的にどうすればいいの?」
そういう風に思っている方がほとんどでしょう。
そこで、取り急ぎ結論に入ります。
これまで紹介したダメな方法がダメである理由をひっくり返すだけです。
1.日本語ばかりの英文解釈はやめて、英語を英語のままで理解しよう。
2.興味のあるテーマに沿って、ボキャブラリーを増やしていこう。
3.シュミレーションの学習はやめて、現実の中で能動的に英語に触れよう。
4.英会話はネタがイノチ。
ここでやっと、このメルマガのテーマに帰着します。
上の1.から4.までのことを実現する具体的な手段として、英語のブログは最適
ですよね?要するに、
「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」←これだけ(14回目)
ということです。
■プレゼントについてのお知らせ
英語でブログを立ち上げた人にだけ送られるプレゼントですが、まだまだ継続
中です。
私宛にメールでそのブログのURLをお知らせいただくと、ナイスなプレゼント
がもれなくもらえます。
ナイスなプレゼントって何でしょう?
でも、すでに英語ブログを立ち上げた方はご存じですね。
次回のメルマガで発表することにします。
でも、次回まで待てない方、今すぐ英語ブログを立ち上げてしまいましょう。
■編集後記-------------------------------------------------------------
今、バンクーバー時間で夜中の1時過ぎ。明日というか、今日の午後、天候が
良ければMy First Solo Flightに出ます。同乗者なしで、ひとりで、セスナに
乗って、飛行場のまわりを何周かする予定。う~む、早くも緊張してきました。
もし何かあっら、このメルマガも今回で打ち切りです。来週も引き続き配信で
きることを祈りつつ、とりあえず、お休みなさい。
/----------------------------------------------------------------------
※ホームページ:http://eigodeblog.com/ ←バックナンバーもこちら
※配信登録解除:http://www.mag2.com/m/0000158492.htm (まぐまぐ)
発行責任者:もちづき info@otonanoeigo.com ←ご意見もこちらへ
Native協力:Peter Harwood