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【毎日かかさず英語でブログ!:2005秋】第9号 2005/11/04
~ きれいなノートが好きですか? ~
1,846部 / vol.24
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望月@バンクーバーです♪

前回とはがらりと趣向を変えて、今回はノートの話です。
みなさんは、英語のノートとか単語帳とかって作っていますか?

私も、カナダにはじめてやって来たばかりのころ、

「よーし英語の勉強をしよう!」

という殊勝な気持ちになって、しばらく英語のノートをつけていたことがあり
ます。

日々の生活の中で気になった単語や表現をメモして、その意味や使い方を英英
辞書で調べて、書きこんでいました。↓こんな感じ。

 http://eigodeblog.com/archives/zakki/000120.html

でも、やめました。

???

決して挫折したわけではありません。

???

じゃあ、なぜやめたのか?

もし今のあなたが、少し前の私と同じように、一生懸命がんばって英語ノート
をつけているのだったら、水を差すようで悪いけど、やめた方が良いかも…。

…というのが私の今の率直な考えです。

今回は、そのへんの話をしましょう。

■きれいなノートの幻想

高校生のとき、クラスにK君というめちゃめちゃまじめで、ノートをきれいに
とる子がいました。色白で分厚いメガネをかけていて、典型的なガリ勉君。
先生が言ったこと、黒板に書いたことを細大漏らさずノートにとっていて、彼
のノートを見たとき、私はただ愕然としたものです。すげぇ!

でも、彼には問題がありました。

あんなにまじめに授業を受けて、きれいにノートを取っているのに、私よりも
成績が悪かった。とくに英語が。

なんで?

ノート作りにエネルギーを使いすぎて、彼の頭は働いていなかったのです。

数学や歴史のように、論理や因果関係の込み入った体系を把握するためには、
ノートに書いてみるというのも有効な方法です。

でも、英語というか言語の場合はちょっと違う。
極端なはなし、紙と鉛筆が無くても、言語は習得できる。
言葉は、紙に書かなければ理解できないほど複雑なものではない。
実際、私たちは、小学校で読み書きを教わる前に、すでに日本語をしゃべって
いましたね?

英語を習得する際に、英語ノートとか単語帳は、少なくとも必需品ではない。
さらに言うと、下手に使うと邪魔になる危険がある。

その理由は2つあります。

■英語ノートが良くない1つめの理由

英語ノートが良くない1つめの理由は、テマとヒマがかかりすぎること。

教科書や辞書の英文を書き写している間、あなたの脳は、実は休んでいる。
その証拠に、ラジオを聴きながらでも、他の考え事をしながらでも、書き写す
作業は可能です。

時間をかけて単語帳や単語カードをつくったとしても、それだけでは何の価値
もない。指と目を疲れさせて、単に辞書のサブセットをつくっただけのこと。
自作の単語帳より、最近の電子辞書の方がよっぽど早く、必要な情報を引くこ
とができます。

※辞書については↓こちらで書いているので興味のある方はどうぞ

 http://eigodeblog.com/archives/backnumbers/000028.html

K君のように、英語のノートが目的になってしまうと、報われません。
英語のノートづくり=英語の勉強 ではないことをもっと認識すべきです。

もし、ノート作りに意味があるとすれば、それは、そのノートを読み返すとき
です。テマをかけずにノートを取って、何度も見直すことができるなら、それ
はアリだと思います。でも、多くの場合、ノートをつくっただけで満足してし
まって、何度も読み返す人は少ない。意味ないですね?

■英語ノートが良くない2つめの理由

英語ノートが良くない2つめの理由は、心理的な問題です。

ノートを作るとき、こんな風に考えてしまいませんか?

「とりあえずここに書いておけば、忘れてもだいじょうぶ、
 あとで、見直せばいい。あとで、まとめて覚えよう。・・・」

そして、その「あとで」は永遠にやって来ない。

ノートに書き込んだ瞬間に安心して忘れてしまう。
未知の単語と出会ったときに、本来持つべき緊張感がそこにはない。
実に効率の悪い方法です。

私がつい最近までつけていた英語ノートですが、あるとき、ほとんどまったく
同じ内容を、違う日に重複して書き込んでいることに気がつきました。
ほんの数日前に書いたことなのに、書いたことすら忘れてしまっていたわけ。
このまま続けても、この方法はダメだなと悟った瞬間でした。

■じゃあどうする?

とは言っても…、

ノートも作らずにただ英語の勉強をしていても、なんだか頼りない感じですね。
勉強してもしなくても外観上は何も変わらないわけですし。
自分の足跡が何も残らないというのは、勉強を続けようという意欲にも影響し
ます。

とりあえず、ノートにでも書き留めておかないと、
右から左へどんどん消え去っていってしまいそうな不安。

どうすればいいでしょう?

こう考えるといいです。

右から左へ消え去っていく言葉を未練たらしくいつまでも気にするのはやめだ。
過去は忘れて、今、現在、英語を使いまくるだけさ。
細かいことを気にせず、どんどんインプットして、がんがんアウトプットして
いればそのうち使えるようになるってもんよ。
自分にとって重要な言葉だったら、何度でも再開のチャンスはあるに違いねぇ。

新しい言葉と出会うとき、一期一会の緊張感を持つべきですが、自分に縁のあ
る言葉ならば何度でも繰り返し出会えるものです。

繰り返しになりますが、日本語を覚えたときのことを少しだけ思い出して下さ
い。とくに何も考えず、ただ使っているうちに使えるようになったでしょう?
英語だって同じことです。

それでまあ、具体的に、英語をがんがん使うには、じゃあどうする?ってこと
になるわけですが、結局はいつもの↓これに行きつくのでした♪

「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」←これだけ(47回目)

ブログだったら、べつにノートをとるつもりがなくても、書くことだけに集中
していれば、自然に自分の足跡が残ります。それを励みに、続けようと言う気
分にもなれます。ノートを書き写すとか、無駄な時間は一切かかりません。

自分の興味のあるテーマについて、英語をがんがん使いまくる。そのための、
手段として、理想的だと思いませんか?

そしてさらに、

添削サービスを使うと、もっと良い感じになります。(ここ重要です!笑)

 http://eigodeblog.com/archives/service/

最近の私の「英語ノート」は↓こんな感じに変わりました♪

 http://eigodeblog.com/archives/zakki/000102.html

■編集後記-------------------------------------------------------------

ご存じの方も多いと思いますが、グーグルアドセンスというテキスト広告のし
くみがあります。自分のブログやホームページに指定されたタグを埋め込んで
おくと、ページの内容に応じたテキスト広告が自動的に表示されて、だれかが
それをクリックすると広告料をもらえるというものです。

私も2ヶ月ほど前から自分の英語ブログ( http://mochi.blogs.com/ )と、
このメルマガのサイト( http://eigodeblog.com/ )の2箇所で使っているの
ですが、予想以上にお小遣いがもらえて、少しだけハッピーです。

私はこれで、Peter に支払う自分の分の添削費用を賄っています。興味のある
方はこちら↓をご覧下さい。

 https://www.google.com/adsense/?hl=ja

■編集後記その2-------------------------------------------------------

諸般の事情により、このメルマガのバックナンバーを非公開とすることにしま
した。11月いっぱいでバックナンバーは、一部を除いて読めなくなりますので、
まだ読んでいない方は今のうちにどうぞ。

 http://eigodeblog.com/archives/backnumbers/index.html

でも、無理して全部読む必要は全然ありません♪ これ↓さえできていれば…。

「毎日かかさず英語でブログをつけよう!」←これだけ(48回目)

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